ハニープロセスは、果肉を取り除いたあと、 ネバネバした粘液質(ミューシレージ)をあえて残したまま乾燥させる精製方法。
見た目がハチミツのように見えることから、 「ハニー」と呼ばれていますが、蜂蜜を加えているわけではありません。
1.ハニープロセス精製の工程
①果肉除去
収穫されたコーヒーチェリーの皮と果肉を取り除く。
②乾燥
ネバネバ(ミューシレージ)を、あえて残した状態にし、そのまま天日乾燥。
※ミューシレージ残存量によってホワイト/イエロー/レッド/ブラックハニーなどに分類される。
③脱穀
パーチメントを除去する。
2.他の精製とはどこが違うの?
・ナチュラル=果肉ごと乾燥。
・ウォッシュド=果肉を取り、発酵・水洗してから乾燥。
・ハニープロセス=果肉を取り、粘液質を残して乾燥。
※スマトラ式(Wet Hulling)との決定的な違いは?
⇒脱穀タイミングがまったく違うのです。
▶スマトラ式
(水分30〜40%)の状態で脱穀 ・その後、むき出しの状態で再乾燥
という工程を取ります。
▶ハニープロセス
完全乾燥後に脱穀
3.ハニープロセスの味わいは?
ミューシレージに含まれる糖分の影響で、 甘さや丸みが出やすいのが特徴。
✔ やわらかい酸味
✔ キャラメルのような甘さ
✔ なめらかな口当たり
華やかさと落ち着きが共存する、 バランス型の味わいになりやすい精製です。
4.今日から使える「選び方のヒント」
コーヒー選びで迷ったら、まずはこう考えてみてください。
✔ すっきり飲みたいなら → ウォッシュド
✔ 果実感を楽しみたいなら → ナチュラル
✔コクと深みを楽しみたいなら → スマトラ式(Wet Hulling)
✔ 甘さとバランスを楽しみたいなら → ハニープロセス
ハニープロセスは、 「酸味は欲しいけど、尖りすぎは苦手」 そんな方にぴったり。
午後のひと息や、ゆっくり味わう休日の一杯におすすめです。
5.最後に
“なんとなく選ぶ”から “甘さを求めて選ぶ”へ。
精製を知るだけで、 コーヒーは一気に立体的になります。
次に豆を選ぶとき、 ぜひ「Process」の欄を見てみてください。
それだけで、コーヒーはもっと楽しくなります。