2026/03/15 12:24


最近よく見る「Anaerobic」って何?

コーヒー選びが楽しくなる「精製」のお話

みなさん、こんにちは。 QC COFFEEの ようへいです。

コーヒー豆のパッケージに書いてある 「Washed」「Natural」「Honey」。

最近、そこにもう一つ よく見かける言葉が増えてきました。

それが「Anaerobic(アナエロビック)」です。


スペシャルティコーヒーの世界では、 ここ数年で一気に広がった精製方法。

「なんだか難しそう…」 と思うかもしれませんが、

実はシンプルに言うと“酸素を遮断して発酵させる精製”です。

今回はこの アナエロビック精製について ザックリですがお話します。

1.アナエロビック精製の工程

①果肉の状態でタンクへ

収穫したコーヒーチェリーを 密閉できるタンクに入れます。

ここで重要なのが

酸素を入れないこと。

タンク内を密閉し、 酸素のない状態を作ります。

②発酵

酸素のない環境で 微生物による発酵が進みます。

この工程で コーヒーの香りや味わいに強い個性が生まれます。

発酵時間は 数十時間〜数日。

生産者によって レシピはまったく違います。

③乾燥

発酵が終わったあと、

・ナチュラルのように乾燥 (Anaerobic Natural)

・ウォッシュドのように水洗(Anaerobic Washed)

など、その後の工程は 生産者によって変わります。

2.他の精製と何が違うの?

大きな違いは発酵環境です。

✔ ナチュラル →果肉がついたまま乾燥。 乾燥中に 空気に触れながら自然発酵 が進みます。

✔ ウォッシュド → 果肉を取り除いたあと、水の中で 短時間の発酵 を行います。

✔ ハニープロセス → ネバネバ(ミューシレージ)を残したまま乾燥。乾燥中に 糖分を含んだネバネバが発酵

✔ アナエロビック → 密閉タンクの中で酸素を遮断して発酵。

この「無酸素環境」が 味に大きな違いを生みます。

3.アナエロビックの味わいは?

アナエロビックはとにかく香りが個性的。

よく言われるのは

✔ ワインのような香り

✔ トロピカルフルーツ

✔ ベリー系

✔ 発酵感のある甘さ

など。

従来のコーヒーよりもフルーティーさが強く出やすいのが特徴です。

ただし、発酵が強すぎると「クセが強い」と感じることもあります。

ここは好みが分かれるところ。

4.今日から使える「選び方のヒント」

コーヒーを選ぶとき、こんなイメージで考えると 分かりやすいです。

✔ すっきり → ウォッシュド

✔ 果実感 → ナチュラル

✔ 甘さとバランス → ハニー

✔ 個性的な香り → アナエロビック

「普通のコーヒーに少し飽きた」

そんなときに ぜひ試してほしい精製です。

5.最後に

コーヒーの味は・品種 ・焙煎 ・産地いろいろありますが、実は精製(Process)も大きな要素。

そしてアナエロビックは その中でも最も“攻めた精製”と言ってもいいかもしれません。

もし豆を選ぶときに 「Anaerobic」という言葉を見つけたら、それは生産者の挑戦が詰まったコーヒーかもしれません。

ぜひ一度、 体験してみてください。