コーヒー選びが楽しくなる「精製」のお話
みなさん、こんにちは。 QC COFFEEの ようへいです。
コーヒー豆のパッケージに書いてある 「Washed」「Natural」「Honey」。
最近、そこにもう一つ よく見かける言葉が増えてきました。
それが「Anaerobic(アナエロビック)」です。
スペシャルティコーヒーの世界では、 ここ数年で一気に広がった精製方法。 「なんだか難しそう…」 と思うかもしれませんが、 実はシンプルに言うと“酸素を遮断して発酵させる精製”です。 今回はこの アナエロビック精製について ザックリですがお話します。
1.アナエロビック精製の工程 ①果肉の状態でタンクへ 収穫したコーヒーチェリーを 密閉できるタンクに入れます。 ここで重要なのが 酸素を入れないこと。 タンク内を密閉し、 酸素のない状態を作ります。 ②発酵 酸素のない環境で 微生物による発酵が進みます。 この工程で コーヒーの香りや味わいに強い個性が生まれます。 発酵時間は 数十時間〜数日。 生産者によって レシピはまったく違います。 ③乾燥 発酵が終わったあと、 ・ナチュラルのように乾燥 (Anaerobic Natural) ・ウォッシュドのように水洗(Anaerobic Washed) など、その後の工程は 生産者によって変わります。 2.他の精製と何が違うの? 大きな違いは発酵環境です。 ✔ ナチュラル →果肉がついたまま乾燥。 乾燥中に 空気に触れながら自然発酵 が進みます。 ✔ ウォッシュド → 果肉を取り除いたあと、水の中で 短時間の発酵 を行います。 ✔ ハニープロセス → ネバネバ(ミューシレージ)を残したまま乾燥。乾燥中に 糖分を含んだネバネバが発酵 ✔ アナエロビック → 密閉タンクの中で酸素を遮断して発酵。 この「無酸素環境」が 味に大きな違いを生みます。 3.アナエロビックの味わいは? アナエロビックはとにかく香りが個性的。 よく言われるのは ✔ ワインのような香り ✔ トロピカルフルーツ ✔ ベリー系 ✔ 発酵感のある甘さ など。 従来のコーヒーよりもフルーティーさが強く出やすいのが特徴です。 ただし、発酵が強すぎると「クセが強い」と感じることもあります。 ここは好みが分かれるところ。 4.今日から使える「選び方のヒント」 コーヒーを選ぶとき、こんなイメージで考えると 分かりやすいです。 ✔ すっきり → ウォッシュド ✔ 果実感 → ナチュラル ✔ 甘さとバランス → ハニー ✔ 個性的な香り → アナエロビック 「普通のコーヒーに少し飽きた」 そんなときに ぜひ試してほしい精製です。 5.最後に コーヒーの味は・品種 ・焙煎 ・産地いろいろありますが、実は精製(Process)も大きな要素。 そしてアナエロビックは その中でも最も“攻めた精製”と言ってもいいかもしれません。 もし豆を選ぶときに 「Anaerobic」という言葉を見つけたら、それは生産者の挑戦が詰まったコーヒーかもしれません。 ぜひ一度、 体験してみてください。 |



